発起人として、指揮者として、今思うこと

今、一番知って欲しいのは、さざなみウインドアンサンブル発起人の一人であり常任指揮者である苅谷真の想い。

 

 

”伝えたいことはあるけれど、文章にすると伝わらないかもしれないから…”と書くのを渋っていた想いを、何度もやり取りを重ね、一言一句吟味して、綴りました。

 

発起人が集まった日から2年。
楽団設立から1年9か月。

 

繰り返し読んで欲しい。

 

苅谷真のずっと変わらない想い。

 

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皆さま、こんにちは。

さざなみウインドアンサンブル常任指揮者の苅谷です。

私は当楽団の発起人の一人であり、団の代表も務めています。

 

さざなみウインドアンサンブルという楽団は、どこかの学校のOB楽団でもなく、市の吹奏楽団でもありません。

 

この団を立ち上げる話が出たとき、これまで奏者として表現してきた私の音楽を常任指揮者という立場でやって欲しいと打診がありました。

 

確かに、奏者として所属していた楽団で団内指揮者として指揮指導をした経験はありましたが、自分の音楽にどれだけの人が集まってくれるのだろうか…と若干の不安を覚えながら発起人として団の立ち上げをした日のことは今でも鮮明に覚えています。

 

いざ団員募集をしてみると、私の指揮のもと真剣に良い音楽をしたい、それが楽しみだという仲間が何人も集まってくれ、2016年12月に発足式、2017年1月7日に初回の練習となりました。

 

その後、西宮市吹奏楽連盟主催のサマーコンサート(2017年夏)で演奏会デビュー、今年1月にはニューイヤーコンサートにも出演させていただきました。20名程度の楽団ですから、一人一人の発する音の責任がとても大きく、胃が痛くなる団員もいたようですが…笑

 

奏者全員が団の理念である『やる気と協調性』をもって取り組む姿勢から生まれる音楽を、もっと多くの方に届けたい!という団員の声もあり、初の自主開催演奏会の開催を決定しました。

 

アマチュアの音楽活動に対しては、いろいろな考え方があると思いますが、 私自身は、“発表会”ではなく“演奏会”と名をつけるのであれば、その場に足を運んでくださるお客様へ敬意や感謝をもって演奏すべきであると考えています。

 

そのためには一定の演奏技量や、不足している部分(基礎も応用も、表現力も)は練習で補うという姿勢は欠かせません。

 

けれどそれ以上に大切にしているのが、さざなみらしさにつながる『やる気と協調性』です。

 

漠然とした言葉のように思うかもしれませんが、団員全員が団の運営に対し役割を担い、主体的に取り組むこと、仕事を抱えている人には声をかけて助け合うことなど、人として当たり前のことを言葉にしただけなのです。

 

もちろん演揮者の私も団員の一人ですから、音楽的な指揮指導以外にも楽団運営においても一人一役の任を受け持っています。

 

この姿勢は演奏も同様。

 

互いに尊重し相手とアンサンブル(調和)し合う協調性。

苦手を克服してやろう!前回より魅力ある演奏をしよう!と時間の許す限り音楽と向き合う、というやる気。

 

当たり前を当たり前にやるのはエネルギーが必要ですが、お互いがお互いを想って演奏していれば、必ず良い音楽が生まれるのだと信じています。

 

 

 

さて、話が長くなりましたが…

 

たくさんの思いを一つずつ形にしたさざなみウインドアンサンブルという吹奏楽団としての活動も2年を迎えようとしています。

自主企画の演奏会を作り上げる過程を共有することも含め、「さざなみサウンド」を聴き届けてくださるお客様をお迎えすることで、さざなみウインドアンサンブルはさらに飛躍できるものと思います。

 

さざなみウインドアンサンブル初となる記念すべき自主演奏会“sazanami concert2018”

 

この初舞台を、ともに歩んできた団員はもちろん、さざなみウインドアンサンブルを支えてくださる方々と共有できることを楽しみにしています。

 

生演奏の音楽はまさに一期一会。

 

皆さまと過ごす、一期一会のひと時を楽しみにしています。

ぜひお運びください。

 

さざなみウインドアンサンブル

 

 

常任指揮者 苅谷 真