第一回自主演奏会「sazanami concert2018」を終えて

 

2018年10月14日、お忙しい中会場へ足をお運びいただきました皆さま、大変ありがとうございました。

 

当日はプレゼントや差し入れ、祝電も頂戴しました。
応援してくださっている皆様のお心遣い、とても嬉しかったです。

 

さざなみウインドアンサンブル初の自主演奏会は、練習会場スタッフの方や日頃から応援くださっている関係者の皆さまのお力添えもいただきながら練習を重ね、無事に終演することができました。

 

また、抜群のアンサンブル力で、さざなみらしさの演出、演奏にお力添えいただいたエキストラの皆様には団員一同感謝・感謝です。

 

エキストラの方々は、演奏会の成功にお力添えいただいただけではなく、さざなみウインドアンサンブルがより良い音楽をしていく為に大切なことを、演奏を通じてプレイヤーに伝えてくれました。

 

さて、一つの大きな節目を経て、新しいステージへ向かっていくさざなみウインドアンサンブル。

これからも応援していただければ幸いでございます。

 

さざなみウインドアンサンブル

代表・常任指揮  苅谷 真

発起人として、指揮者として、今思うこと

今、一番知って欲しいのは、さざなみウインドアンサンブル発起人の一人であり常任指揮者である苅谷真の想い。

 

 

”伝えたいことはあるけれど、文章にすると伝わらないかもしれないから…”と書くのを渋っていた想いを、何度もやり取りを重ね、一言一句吟味して、綴りました。

 

発起人が集まった日から2年。
楽団設立から1年9か月。

 

繰り返し読んで欲しい。

 

苅谷真のずっと変わらない想い。

 

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皆さま、こんにちは。

さざなみウインドアンサンブル常任指揮者の苅谷です。

私は当楽団の発起人の一人であり、団の代表も務めています。

 

さざなみウインドアンサンブルという楽団は、どこかの学校のOB楽団でもなく、市の吹奏楽団でもありません。

 

この団を立ち上げる話が出たとき、これまで奏者として表現してきた私の音楽を常任指揮者という立場でやって欲しいと打診がありました。

 

確かに、奏者として所属していた楽団で団内指揮者として指揮指導をした経験はありましたが、自分の音楽にどれだけの人が集まってくれるのだろうか…と若干の不安を覚えながら発起人として団の立ち上げをした日のことは今でも鮮明に覚えています。

 

いざ団員募集をしてみると、私の指揮のもと真剣に良い音楽をしたい、それが楽しみだという仲間が何人も集まってくれ、2016年12月に発足式、2017年1月7日に初回の練習となりました。

 

その後、西宮市吹奏楽連盟主催のサマーコンサート(2017年夏)で演奏会デビュー、今年1月にはニューイヤーコンサートにも出演させていただきました。20名程度の楽団ですから、一人一人の発する音の責任がとても大きく、胃が痛くなる団員もいたようですが…笑

 

奏者全員が団の理念である『やる気と協調性』をもって取り組む姿勢から生まれる音楽を、もっと多くの方に届けたい!という団員の声もあり、初の自主開催演奏会の開催を決定しました。

 

アマチュアの音楽活動に対しては、いろいろな考え方があると思いますが、 私自身は、“発表会”ではなく“演奏会”と名をつけるのであれば、その場に足を運んでくださるお客様へ敬意や感謝をもって演奏すべきであると考えています。

 

そのためには一定の演奏技量や、不足している部分(基礎も応用も、表現力も)は練習で補うという姿勢は欠かせません。

 

けれどそれ以上に大切にしているのが、さざなみらしさにつながる『やる気と協調性』です。

 

漠然とした言葉のように思うかもしれませんが、団員全員が団の運営に対し役割を担い、主体的に取り組むこと、仕事を抱えている人には声をかけて助け合うことなど、人として当たり前のことを言葉にしただけなのです。

 

もちろん演揮者の私も団員の一人ですから、音楽的な指揮指導以外にも楽団運営においても一人一役の任を受け持っています。

 

この姿勢は演奏も同様。

 

互いに尊重し相手とアンサンブル(調和)し合う協調性。

苦手を克服してやろう!前回より魅力ある演奏をしよう!と時間の許す限り音楽と向き合う、というやる気。

 

当たり前を当たり前にやるのはエネルギーが必要ですが、お互いがお互いを想って演奏していれば、必ず良い音楽が生まれるのだと信じています。

 

 

 

さて、話が長くなりましたが…

 

たくさんの思いを一つずつ形にしたさざなみウインドアンサンブルという吹奏楽団としての活動も2年を迎えようとしています。

自主企画の演奏会を作り上げる過程を共有することも含め、「さざなみサウンド」を聴き届けてくださるお客様をお迎えすることで、さざなみウインドアンサンブルはさらに飛躍できるものと思います。

 

さざなみウインドアンサンブル初となる記念すべき自主演奏会“sazanami concert2018”

 

この初舞台を、ともに歩んできた団員はもちろん、さざなみウインドアンサンブルを支えてくださる方々と共有できることを楽しみにしています。

 

生演奏の音楽はまさに一期一会。

 

皆さまと過ごす、一期一会のひと時を楽しみにしています。

ぜひお運びください。

 

さざなみウインドアンサンブル

 

 

常任指揮者 苅谷 真

「紡ぐ」ということ、「織る」ということ

 

音色、響き、調べ、奏でる、歌う…

音楽を表現する時に使われる言葉は多様にあります。

片や紡ぐ、織る、という言葉そのものは音楽を顕す言葉ではありません。

しかし、この二つの言葉は私の音楽を表現する上でとても大切なイメージを持っています。

 

紡ぐ…繭から糸を紡ぐ、一つひとつ言葉を紡いでいく、などと使われますね。これ、音を創り出すこと、音符を繋げていくことのイメージにぴったりではありませんか?

 

そして紡ぐというのはとても優しく大切に想いを込めて携わる作業なのではないかと思います。私個人の音楽表現として音を紡いでいく、指揮者として楽団の音色や響きを紡いでいくことをとても大切にしています。

 

織る…スコットランドの伝統的な織り物の柄として有名なタータンチェックは日本で言えば家紋のように格式や家々によって異なると言います。

 

文字が発達してなかった時代からアイデンティティーとしての主張が、積み重ねられた歴史をも織り込んできた風格が感じられます。

どの国にも伝統的な織り物があり、デザイナーたちは独創的で見る者を魅了するデザインを施す。

 

糸を縦横に織り成すだけでなく、そこに織り出されていく生地の風合いや色合い、柄、そしてそれを織る人の想いとそれを見る人や身に纏う人の想いを想像して織り上げていく、そういうイメージを持って楽曲を創っていくことを心がけています。

 

音符を紡いでいく、フレーズやリズムを紡いでいく、個々の異なる音をひとつに紡いでいき、ハーモニーを織り成し、曲想を織り成し、そして楽曲が形成される。

 

関わる人の技術、知識、経験、感性、想いを駆使して…。

 

そうしてさざなみらしい曲が産まれ、さざなみサウンドが育まれてきております。

 

しかし、さざなみウインドアンサンブル常任指揮者の私にとってこの想いは音楽創りだけではありません。楽団としてのさざなみウインドアンサンブルそのものもそのように紡ぎ、織り成していきたいと願っております。

もうすぐ1歳。指揮者からのメッセージ

 

2016年10月8日…

さざなみウインドアンサンブルの誕生日です。

この日、楽団立ち上げのために発起人となる4人が集まり産声をあげました。

 

7月16日には西宮市吹奏楽連盟主催のサマーコンサートにて

本番デビューを果たすことが出来ました。

22人と少人数での演奏でしたが落ち着いて、堂々と披露させていただきました。

 

これまで大切にしてきたこと、そしてこれからも大切にしていきたいこと、

それはさざなみウインドアンサンブルが立ち上げから掲げる「やる気」と「協調性」です。

これについては

さざなみウインドアンサンブル 指揮者ブログ

2016年11月4日のご挨拶の投稿にて記述させていただいております。

 

この「やる気」と「協調性」を遵守し、実際に運営していくのは大変なことではありますが、

共通の目的や母体のない楽団として団員が等しく団活動を楽しんでいただき、

また責任を遂行していただくために、

これからもしっかり守っていきたいと思います。

 

私の想いは過去のブログでもしっかり述べさせていただいておりますので

重複する部分は割愛させていただきますが、

性急に団を大きくすることよりも守りたいもの、大切にしたいものをしっかり育てていきつつ、

さざなみウインドアンサンブルらしく、これからも活動していきたいと思います。

 

これからも

さざなみウインドアンサンブル

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さざなみウインドアンサンブル
常任指揮者 苅谷 真

 

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割愛されてしまった指揮者の想いはこちらから

 

≫やる気と協調性

≫まるで楽団が共鳴する楽器であるかのように

≫2月3回目の練習と指揮者語録

≫団員である、ということ

 

 

 

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団員である、ということ

ざなみウインドアンサンブル常任指揮者の苅谷です。

これまで、さざなみウインドアンサンブルとは別に、
二つの吹奏楽団と現在も所属する管弦楽団で、
団内練習の指揮指導や本番指揮を経験しています。

常任指揮者の代わりに楽団を指揮指導する際には、
責任を持って正指揮者の補佐をする立場から、
高い意識を持って指揮指導に臨むようにしてきました。
(お陰さまでいろいろと勉強させていただきました)

しかし、さざなみウインドアンサンブルでは常任指揮者ではありますが、
指導者という意識ではなく私自身も団員という立ち位置です。

なので先生とも呼ばれておりません。

プレイヤーの皆さんは共に音楽を作っていく仲間であり、
そのプレイヤーである団員が、各々の楽器演奏に精進するのと同じく、
指揮者として指揮法、スコアリーディング、アナリーゼ、練習方法などの研究、事前準備を整えることは当然のこと。

これからも、自分自身が団員として、仲間である他の団員と向き合いながら、
さざなみウインドアンサンブルらしい音楽を育てていきたいと考え、
日々取り組んでおります。